Gucci Dans Les Rues

フィレンツェを皮切りに、ベルリン、東京、ローマと旅を続けてきた「グッチ」の広告ビジュアルが、光の都パリへと向かう。

グッチの最新コレクションをまとった若者たちが、時空を超えて1968年春のパリに現れ、自由を求める学生たちの運動に参加。登場する若い反逆者たちは、大学のキャンバスを占拠し、楽観主義、理想主義、情熱を主張。自己表現に目覚めた彼らは、旧体制からの変化を求め、自由を勝ち取るために団結する。グレン・ルックフォードによって撮影された2018年プレフォールコレクションの広告ビジュアルは、1950年代後半から60年代にかけてフランスで台頭したヌーベルバーグの映像表現にインスピレーションを得ている。

90年代半ばの映画にみられた都会的大胆さも感じさせ、独自の視点で若者の反抗心を怒りではなく、ロマンチックなものとして捉えたグッチ。夢見る若者たちは放浪を続けた象徴派詩人ランボーの一節を口にし、Liberté(自由)、égalité(平等)、sexualité(性)の旗の下に集う。